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7th dragon 2020 の妄想ブログ
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彼との戦いが終わって、一段落がついたころ。
見飽きた本棚の手前。
それは、主を失ってぽつんと一人で立ちつくしていた。
 
主の命を奪った私たちを責める気はないらしい。
さっきまでの、あの戦いの激しさはどっかへ飛び立ってしまったのか
涙を止めることを忘れた、主の想い人をただ黙って見つめている。
 
君は泣かなくていいの?
僕は思わず、声をかけていた。
返事がわりとすぐに帰ってきて、それはうんでもいいえでもなく
どうして泣くの?泣く理由が分からない、というものだった。
 
「寂しくないの?」
「タケハヤは立派に戦った。私を最期まで、何の迷いもなく振るった。
 だから私は、タケハヤが死んだからって寂しいとは思わない」
「そうなんだ」
「ただ…」
「ん?」
「彼の全ては、受け継がれないのだな…。それは少し、寂しいと思う」
 
タケハヤの想いは、僕たちエデンのハントマンが受け継ぐ。
タケハヤの力は、ヘイズを倒すために受け継がれる。
でも、タケハヤの武器は……誰も受け継ぐ人がいない。
 
「受け継がれないものは、消えていくべきものなのだろうか…」
「どうなんだろうね。僕には分からないよ」
 
僕の軽い返事を、それは気に入らなかったらしい。
ちょっと不機嫌そうな顔をこちらに向けてくるが、それに向かって、僕は代わりに手を差し伸べた。
 
「一緒に行こうよ、エデンへ」
「どうして」
「誰か、槍で戦う人いるかもしれないし」
「……そうだな。お前は私を売って、その額を路銀にすればいい」
「お金に困ってないし。…まぁ、売られたいなら売ってもいいけど」
「そんなに私を連れて行きたいのなら、連れて行けばいい」
「うわー、素直じゃないねー」
「黙れ」
 

 
人竜(?)戦士の槍の擬人化。
槍っていうと、聖剣3のリース思い出します。
槍職業の子、欲しかったなぁ…!
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