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7th dragon 2020 の妄想ブログ
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春馬と灯の出会いというか、ギルド作るまえのお話。
 
※カリユさんを愛している人は回れ右
※ちょっと恥ずかしいのでログカテゴリーに移動しますた


 
宿屋の地下にあるのは、一見さんも入りやすいカザンならではの酒場。
そのテーブル席、自分の向かいで黙々とエビフライを食べる少女と出会ったのはつい数時間前だ。
ハントマンになるべく、どの職業が適正かラビ達と簡単な戦闘を終え、
新人ハントマンや旅の商人が憩いの場として集う、大きな木の下で休憩しているときだった。
ちょうどその場にいたギルドのメンバーにメイジがいたので、お湯を出してくれるように頼み、
お腹が減って動けないという少女にろぉぱぁうどんをご馳走してあげた。
…なんというか、捨て猫にちくわをあげたら家までついてきた。この表現がぴったりとくる。
 
「ところで、君の名前は?」
「…灯」
「へぇ、灯か。俺の名前は春馬」
「ありがとう、春馬。さっきのうどん…とても美味しかったの」
 
少し恥ずかしそうに俯いたままお礼をいう灯は、正直可愛い。
初対面のときは緊張していたのかまともな会話さえできなかったのだが、
お腹がいっぱいになって、ゆとりもでてきたのだろう。
服装からみてハントマンではなさそうだから、暗くなる前に家に送り届けなくては。
 
「あのうどん、欲しかったらあげるよ」
「本当に? でも、春馬の分が…」
「いいよ。俺、あんまり好きじゃないんだ…」
「ふーん」
 
肘まで届くさらさらとした髪。覗き込まれるような視線。
どこか覚えがあると思ったら、先日お嫁にいったばかりの姉に雰囲気が似ていた。
女の子ってみんな、小さくって、ほにゃっとしてて、ろぉぱぁうどんが好きな生き物なのだろうか。
 
「あ、あの」
「ん?」
「春馬は、ハントマンなの?」
「あぁ、これからハントマンになるんだ」
「どうしてハントマンに?」
「特に深い理由はないんだけどね」
「そっか。…ギルド、決まってる?」
「入りたいところはいくつかあるんだけど、向こう次第かな」
 
返事を聞くと、何かを真剣に考えているのか、灯は黙りこんでしまった。
俺は、皿の端につまれたエビのしっぽが勿体無いと思いつつ、梅サワーを飲む。
カリユは意味深な笑みを浮かべながら、テーブルの上のランプの明かりをおとしにきた。
地下だから気づきにくいが、照明をおとすということは、外はもう夕暮れの時刻ということだ。
ランプのせいで店の雰囲気が変わり、客の雰囲気もやがて変わるだろう。
目の前にいる少女は、その場に馴染めるような子ではなかった。
 
「灯は、どこに住んでるの?」
「…え?」
「もうそろそろ、日が沈む。送ってくよ」
「だ、大丈夫」
「大丈夫じゃないって。この時間の女の子の一人歩きは危ないよ」
「で、でも」
「春馬くんなら安心して!その子、女の子襲えるようなタマないから」
 
カウンター脇にからわざわざ会話に入ってきたのは、他でもないカリユだ。
ルシェがいくら耳がいいからといって、盗み聞きはいただけない。が、問題はそこじゃない。
 
「誠実な青年と言ってください」
「あ、そっか。ごめんごめん」
「違うんです、そういう意味じゃなくて!そ、その…」
 
 

 
 

一番最初にドラゴンの訪れに気づいたのは、小さな花でした。
その花は、時が満ちればドラゴンが星を食べることを知っていました。
星が生まれた理由は、ドラゴンに食べられるためだからです。
それを知らないのは、様々な文化や歴史を紡いできた人間とルシェだけでした。
 
さて、その小さな花はロラッカ森林に咲いていました。
誰よりも一番に星を訪れた翼竜が、フロワロをまいた森林です。

フロワロの魔力により、ある植物は死に絶え、ある植物は異常な成長をとげ
ある植物は姿形を変えました。
虫や動物たちも同様に、フロワロから強い影響を受けました。
 
ロラッカ森林の、命をもつもの全てはそれを受け入れました。
それが、自分達の生まれてきた理由だからです。
 
 
小さな白い花は、その殆どが死にました。
残ったものの、毒の花となって命を奪うものとなったり
人間へと姿を変えて、ドラゴンに食べられてしまったりしました。
 
しかし、小さな白い花のひとつは、少女の姿となって生き延びました。
 
少女は思います。自分の目で、世界を見てみたいと。
特別な扱いを受けずに、一人の人間として、この滅びる前の美しい世界を感じたいと。

 
 
 

 
「私、ハントマンになりたくてカザンに来たの!」
 
突然の告白に、俺とカリユは目をまん丸にした。
 
(つづく)

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